明け方まで資料作成!?ホントは資料の変更はできない?
GEN:
今回は、相原メイMRが講演会を指揮統括したときのことを伺いたいと思います。
メイMRは講演会の資料らしきものを明け方くらいまで作成していたシーンがあったのですが、それを観て「MRってこんなに大変なのか・・・」と思いました。毎日運転する仕事なのに大丈夫かしらと・・・。
サナギさん:
あのシーンですね。実は観ながら、あれ?何をこんなに頑張っているんだろう?と不思議に思っていました。
GEN:
と言いますと・・・?最近のMRの業務にはあまり当てはまらない感じですか?
サナギさん:
うーん、そうなんですよ。
講演会の演者が発表する資料はMRが作成したり修正したりすることはできません。
発表資料は製薬会社が作成し、販売情報提供ガイドラインの審査を通ったものしか使用できないんです。医薬品に関わる情報ですから、厳密に管理する必要があるんです。
GEN:
なるほど。ただメイMRは超仕事ができるエースMRという設定なので、資料作成や修正ができないとしても事前準備で相当勉強しそうです。
サナギさん:
そうですね。ちなみに私の経験ですと、新薬が発売される時などには座学の研修やロールプレイングももちろんありましたが、現場で勉強することが多々ありました。治験データをもとにドクターに新薬の説明をするわけですが、治験はどうしても限られた人で行うしかないので、治験者の中にいない生活スタイルやバックグラウンドを持った患者さんが来院されたときにドクターからその新薬が使えるか、という質問を受けたりするんです。
患者さんの生活スタイルや既往症には無限の組み合わせがありますよね。いろいろなケースを想定して準備をしていても、思いがけない質問をいただいて、それを調べて返答することの繰り返しの中で発見することがとても多かったです。
GEN:
なるほど。「想定外の質問」をできるだけ減らし、ドクターからの質問にすぐ答えられるようにするには勉強が必要なわけですね。やはりMRは勉強が重要、と。
ドクターは講演会に来場する際、電車に乗らない?
GEN:
さてさて、メイMRは無事に講演会の日を迎えることになったようですが、肝心の肥後先生が電車の人身事故により講演会に間に合わない!?というシーンがありましたよね。ハラハラしました。タクシーも長蛇の列、これはまずい・・!!という状態。こんなこともあるのですか?
サナギさん:
あのシーンはもしそんな状況になったら…と私もハラハラしました。
ただ、実際にはあまりないシチュエーションですね。そもそも、講演会で登壇するドクターの移動には在来線を使うことはほとんどありません。開催される場所にもよりますが、今回のドラマの場合は、都会で開催されていて、ドクターも地方のドクターではないので、在来線は使わないかなと思いました。
電車遅延で開催ができなくなったりスタートが遅れてしまうと、参加いただいたドクターの貴重な時間を無駄にしてしまうことにもなります。遠方からお越しいただく時は新幹線や飛行機のこともありますが。新幹線ですと人身事故や遅延も少ないですよね。
GEN:
え!そうなのですか。やっぱりそこはドラマなので(笑)
ドラマでは結局メイが車で迎えに行っていましたが、これもやはり現実では起こりえないことなのでしょうか。
サナギさん:
ということになりますね。
ドクターをMRの車に乗せることは会社のルールで禁止されています。
GEN:
ではここもドラマを盛り上げる設定ということで。
講演会後に行われるのは?
GEN:
そして講演会はなんとか無事に終了し大盛況。メイたちは講演会終了後に営業所のみんなでお疲れ様会という流れになっていましたが、こういう講演会やセミナーの後に懇親会みたいなものは開催されるのですか?
サナギさん:
ほとんどの講演会で開催されます。
昔は懇親会と呼んでいましたが、最近は情報交換会、意見交換会という位置づけです。
これなくしては講演会の意味が半減する、といったら言い過ぎかな…でも大切な時間です。
ドクター同士の情報交換はもちろんのこと、MRは登壇したドクターに感謝を伝えたり、観覧したドクターにご挨拶したりとコミュニケーションをとることが重要なのです。
ちょっとした会話であっても、MR活動につながるヒントがたくさんあるんですよ。
前回お伝えした「新規採用」や「処方」にも大きく影響してきます。
GEN:
ということはあのドラマのシーンはきっと情報交換会の後で、営業所のみんなでお疲れ様会をしていた、ってことですね。講演会と一言でいっても事前準備から情報交換会まで相当な労力がかかりそうです。
サナギさん:
確かに準備から始まって、講演会当日の統括、情報交換会の段取りなどやることが沢山ありますのでヘトヘトということももちろんありますが、その後に新規採用となり処方をしていただき、ドクターから医薬品について高評価をいただけるととても嬉しいですし、MR冥利に尽きるものです。MRとしてはやはり自社製品を処方していただいて多くの患者さんを救いたいので。
GEN:
メイMRも使命感に燃えていましたものね。
MRはドクターやナースのように直接ではなくても間接的に患者さんのためになる仕事なのだな、と改めて感じました。
本日もありがとうございました!
サナギさん:
ありがとうございました。
***
いかがでしたでしょうか。講演会についてもリアルの世界が垣間見えましたね。
ドラマの展開もますます気になりますね。
引き続きサナギさんにいろいろと解説していただこうと思いますので次回もお楽しみに!
***
MRの仕事は医療機関への訪問のほか、講演会や、医療機関での説明会の開催など多岐に渡ります。
「医師にはなれなかったけれど医療に貢献したい」という気持ちからMRへと転職する方も少なくありません。
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