オンコロジーMRって?
GEN:
サナギさん、まず、オンコロジー、それからオンコロジーMRって何ですか?
サナギさん:
オンコロジーは、腫瘍学(oncology)のことで、医療や医薬品の業界では、がんの専門領域を「オンコロジー領域」と呼んでいます。なので、オンコロジーMRとは、がん領域の治療薬を担当するMRということになりますね。
MRが携わる領域
GEN:
なるほど。・・・ということは、MRが携わる「領域」はほかにもあるのですか?
サナギさん:
はい。MRが担当する領域は、大きく「プライマリー領域」と「スペシャリティ領域」の2つに分けられます。
「プライマリー領域」は、風邪や糖尿病などの生活習慣病などの疾患に関する医薬品、もう一方の「スペシャリティ領域」はがん、免疫疾患、HIVなど、専門性が高い疾患の医薬品が対象です。つまり、「オンコロジー」も「スペシャリティ領域」の一部ということになります。
どの疾患がどちらの領域に属するかは、製薬企業によっても違いがありますが、一般的にはこのような感じです。
オンコロジーは難しい?
GEN:
そのオンコロジーですが、メイMRたちのチームはオンコロジー勉強会を開催するも、ドクターの質問にうまく答えられず沈んでしまうというシーンがありました。メイMRたちは下準備を頑張っていたのに・・・・。オンコロジーってそんなに難しいんですか?
サナギさん:
難しいと思います。もちろんプライマリー領域も勉強は必要ですが、オンコロジー領域は病院担当の経験や学術知識のほか、学会で情報を得るなど自ら継続的に知識習得の努力を重ねる必要があります。
ドラマではメイMRはオンコロジーMRというわけではなかったと思うので、相当難しかったと思いますよ。
GEN:
同じMRでも、担当する領域で勉強内容が違ってくるのですね。今回新たに登場したオンコロジーMRの垣内さんがちょっと不機嫌だったのは、それだけ勉強をして専門知識を持っているというプライドと、メイMRたちの勉強不足を感じたからなのですね。
サナギさん:
そうかもしれません。でもプライマリー領域の経験も大切なんです。なぜなら、オンコロジー領域で関わるがん患者には、基礎疾患をお持ちの方が多くいらっしゃるためです。がんの治療と並行して基礎疾患も考慮にいれた情報提供ができると、ドクターも安心してくださいます。
GEN:
そういうこともあるのですね。そういえば勉強会にはメイたちMRのほか、学術部の薫さんも出席していましたよね。この学術部の仕事についてもブログで触れていこうかと思います。
サナギさん:
それはいいと思います。なぜMRと関わるのか知らない方も多数いらっしゃると思います。また、昨今ニーズが高まっているMSLについてもぜひ!
GEN:
そうですね。企画を進めます!。
今回もありがとうございました!
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いかがでしたでしょうか。
ドラマは最終回を終えてしまいましたが、しばらくの間、ドラマ振り返りということで引き続きサナギさんにいろいろと解説していただこうと思いますので次回もお楽しみに!
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MRの仕事は医療機関への訪問のほか、講演会や、医療機関での説明会の開催など多岐に渡ります。
医師になることは出来なかったけれども医療に貢献したい、という気持ちからMRへと転職する方も少なくありません。
MRの仕事をもっと知りたいという方はぜひこちらのコンテンツもご覧ください。
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