固形腫瘍領域診断の創設にあたって
臓器横断的に学術スキルの現在地を測定
これまでのがん診療は、肺がんは呼吸器、胃がんは消化器といったように、臓器別の診療が主流でした。しかし、最近では遺伝子レベルでの診療が進展し、臓器を超えた横断的な治療が求められるようになっています。日本臨床腫瘍学会でも、医師の専門の枠を超えた他科との連携を提唱しています。
この流れを受けて、製薬企業にもがん領域における活動に対して新たな視点が求められています。
そこで本診断では、一般に認識されている5大がん(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん)、原発不明がんを横断的に取り上げて学術レベルを評価し、それぞれの“現在地”を測定します。
この学術診断を通じて、基礎知識の習熟度を測り、個人や組織の現状を可視化することで、がん領域で活躍するMRの皆さんが医療従事者との信頼関係を強化し、効果的な情報提供の実現に向けた次のステップへ進むことをサポートします。
ぜひ、この機会を活用し、さらなる組織の成長に繋げていただきたいと考えています。
医療従事者との信頼関係を強化する、包括的ながん知識の診断テスト
MRのスキルセットの向上
- 自社製品関連知識・周辺知識だけではなく、包括的な知識習得の機会創出
- 基礎から専門性を問う内容まで幅広い設問
効果的な結果レポート
- 実施直後と、全体受検期間終了後の2段階で結果を報告
- 詳細分析レポートによる実効性の高い学習戦略立案の支援
日本臨床腫瘍学会認定専門医・指導医による監修
- 専門医がMRに期待する学術レベルを反映させたテスト
- 医師の求める水準に対する自身、自社の学術レベルを知る機会を提供
他者/他社との客観的かつ相対的な比較が可能
- 企業の垣根を越えて、受検者全体における個人単位の解析結果をレポート
- 自社MRの強化ポイントの抽出などに活用可能
継続受検により学習成果や変化の把握が可能
- 本試験は毎年実施するため、継続して受検することにより個人単位、企業単位の変化を把握することが可能
Examination outline
試験概要
対象 製薬企業に所属するMR ※MR職以外の受検も可能
試験方法 オンライン(選択式)
問題数 基礎領域 (全60問)、疾患領域(全50問)※予定
制限時間 120分 ※予定
実施頻度 年1回
受検料 12,000円/1名(税抜価格)※法人のみの受付
参考図書 「入門腫瘍内科学 改訂第4版(南江堂)」及び各種ガイドライン
実施期間 2025年12月~2026年2月(予定) ※実施期間は変更する可能性があります。法人ごとに実施期間(1日~30日間)を設定します。
Question Scope
出題範囲
- 基礎領域
-
がんの疫学
- がんの予防・早期発見
- 腫瘍(病理学・分子細胞生物学 他)
- がんの発生と特徴
- がんの診断
- がんの治療
- 疾患領域
-
胃がん
- 大腸がん
- 肺がん
- 乳がん
- 子宮頸がん
- 原発不明がん
解析レポート(サンプル)

Supervisor監修
MRに必要な学術レベルの見極めと学術的な品質保持のため、下記医師に監修いただきました。
南 博信 教授 総監修
神戸大学 医学部附属病院
腫瘍・血液内科 教授
林 秀敏 教授 監修
近畿大学 医学部腫瘍内科
主任教授
清田 尚臣 教授 監修
神戸大学 医学部附属病院
腫瘍センター 特命准教授
総監修医コメント
“従来、がん薬物療法は臓器別診療体系の枠内で行われることが多かったですが、その問題点を解決するため臓器横断的な腫瘍内科学の必要性が言われています。特に、がん遺伝子パネル検査 (CGP) の導入により、 がんの発生臓器別の治療ではなく、特定の遺伝子異常に基づく治療が一般化しつつあり、また、免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬治療の進展も相まって、臓器横断的ながん診療の重要性が増しています。医師側のがん診療の捉え方が変化しているとなると、MR の皆さんにもその変化に対応することを求めたいところです。
臓器横断的な視野を持ち、どのがん種にも最低限の知識、情報をもって医療従事者と関われることが、がん領域で活動するMRにも必要となってきています。全国統一学術診断を通じて、がん領域で活動するMRの皆さんが企業および臓器の垣根を越えて知識を競い合い相互に高め合うことを期待しています。”
総監修
南 博信教授
APPLICATION AND EXAMINATION PROCESSお申し込みから受検の流れ
お申込み
予定する実施時期、受検者数をフォーム送信もしくは当社営業担当者にお知らせください。お申込み後、動作環境の確認をさせていただきます。
ご契約
お伺いしたご要件に基づきお見積りいたします。契約締結後、受検費用のご入金をお願いします。
社内準備
受検者用のご案内資料等を提供いたします。社内での周知と並行して、受検者情報の提供をお願いします。
診断テスト実施
受検者ごとに発行するIDとパスワードを用いてログインいただきます。回答後、受検者は自身の正否結果を確認できます。