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CRAからMSLへのキャリアチェンジ!②<キャリア事例紹介>

こんにちは。
メディカルアフェアーズ(MA)人財の養成講座「MAアカデミー」運営事務局です。

MAアカデミーにはご自身のキャリアアップのために講座受講されている方もいらっしゃいます。昨年に引き続き、キャリアの参考例として、CRA(臨床研究モニター)からMSLにキャリアチェンジした方のお話を共有したいと思います。MSLへのキャリアチェンジに興味がある方は、ぜひご一読ください!


~CRAの経験を活かし、MSLとして転職したCさんの一例~

今までの職歴を教えてください。

大学卒業後、CRC(治験コーディネーター)として6年間勤め、その後内資系CROで臨床研究専門のCRAとして7年間勤務しました。一昨年MSLにキャリアチャレンジし、現在2年ほど経ったところです。

どうしてCRAからMSLになろうと思ったのですか?

MSLの仕事内容とキャリア形成という2軸において魅力を感じたからです。
CRAの仕事は多岐にわたりますが、私は特に、“医師と直接対話をし、医師のニーズや課題を理解しながら、一緒に臨床研究をつくりあげていくこと“に面白味を感じていました。この点をうまく満たしつつ、ステップアップできる仕事がないか検討し行きついたのがMSLでした。正直なところ、最初からMSLを目指していたわけではなく、開発治験のCRAも視野に入れていましたが、私の興味や経験をより活かせるフィールドはMSLだと感じ、新たな挑戦を求めてキャリアチェンジすることにしました。

また、MSLへの転身は単に仕事内容だけでなく、今後のキャリア形成の観点からも惹かれる部分がありました。CROでキャリアを積む場合、基本的には、サブリーダー、リーダー、管理職という縦のラインが基本です。一方で、より製薬メーカーに近いポジションであれば、配置転換を含め横のキャリアを築くチャンスや普遍的なスキルが得られる可能性があると感じました。この幅広い展望も私にとっては大変魅力的でした。

MSLとして勤務する中で、CRA経験が役立ったと思ったのはどんなところですか?

医師とのコミュニケーションに慣れていた(抵抗が少ない)ことは大きな利点となっています。私の場合、臨床研究専門のCRAだったため、CRCと協業していくというより、医師と直接コンタクトする機会が多く、その経験が大きく影響しているかもしれません。
例えば、臨床研究における責任医師は役職が高い先生が大部分を占めており、必然的にコミュニケーションを取る機会(人数)も多かったです。

院内の手続きや症例データ・SDVへの対応などにも医師の協力は必要不可欠のため、電話、メールや面会にて対応をお願いしていました。このようなコミュニケーション数の経験が基となり、MSLになってからもスムーズに仕事を進められていますし、また、必要があれば躊躇うことなく医師にコンタクトできています。

医師とのコミュニケーションで意識していることはありますか?

適度な距離間(パーソナルスペース)を保つことを意識しています。面談においては、医師に対して話さなければと気負いすぎず、可能な限り自然体で臨むよう心がけています。好奇心や感謝の気持ちを素直に表すことも心がけています。

関係構築のタイミングでは、一回あたりの面談時間を増やすのではなく、回数を重視しています。数秒でも何回か挨拶できれば、顔を覚えてもらいやすくなりますし、その後の円滑なコミュニケーションに繋がることが多いように思います。そのため、学会などの場をうまく活用し、コミュニケーションの機会を増やすよう努めています。短い時間のコミュニケーションの際に、根回しをしておくことで面会アポイントも取得しやすくなっていると感じます。

MSLのやりがいや難しさはどんな点がありますか?

MSLとして2年経過したところなので、まだ模索中ではあるのですが、面談における正解がないという点は、MSLのやりがいでもあり難しさだと感じます。MSLは販売情報提供活動ガイドラインや公正競争規約などのルールを順守しなければいけないため、“あってはらない事例や場面”、いわゆる“減点”は明確です。

しかし、“加点”については判断が難しいことが多いです。面談終了後に「もっとこれできたかな」、「ここも聞いてよかったのかな」といった疑問が常に残ります。面談準備を含めて課題点を拾い出すときりがないのですが、結局100満点の完璧な面談は存在しないと考え、可能な限り100点に近づけられるよう常に成長と改善を目指しています。基本的には自分の考えを実行できる環境であるため、うまくいった事例があれば素直に喜べますし、大きなやりがいになります。

最後にCRAからMSLを目指す方にコメントお願いします。

MSLもCRAも、医師と深い議論を重ねながら薬を育てていく必要があるので、仕事の本質では大きな差はないと考えています。CRAとしてのゴールは承認申請であったり、論文発表までです。しかし、MSLは上市前から携わることができ、市販後の薬の成長をさらに近い場所で見守ることができます。業務としても、自分の意見が活動に反映されやすい特徴があります。CRAとして働く中で新たな可能性も視野に入れているのであればMSLも1つの選択肢になると思います。興味がある人はぜひ挑戦してほしいです。


いかがでしたか。
メディカルアフェアーズの領域では、このように他の業務経験を活かして活躍されている先輩が沢山いらっしゃいます。

MAアカデミー「スペシャリストコース」は、MA・MSLのベースとなる知識と実践的なスキルを効率的に身につけていただけるプログラムです。次期(第10期)の受講生募集は、2024年3月7日(木)より開始予定です。ご興味をお持ちの方はぜひご検討ください。

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