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CRAからMSLへのキャリアチェンジ!<キャリア事例紹介>

こんにちは。
メディカルアフェアーズ(MA)人財の養成講座「MAアカデミー」運営事務局です。

MAアカデミーにはご自身のキャリアアップのために講座受講されている方もいらっしゃいます。今回は、キャリアの参考例として、CRA(臨床開発モニター)からMSLにキャリアチェンジした方のお話を共有したいと思います。MSLへのキャリアチェンジに興味がある方は、ぜひご一読ください!


~CRAの経験を活かし、大手外資系製薬メーカーにMSLとして転職したAさんの一例~

今までの職歴を教えてください。

私は新卒で外資系製薬メーカーに入社し、MRとして約3年間勤務しました。その後、外資系CROでCRAとして約5年勤務後、外資系製薬メーカーにMSLとして転職。数年従事した後は、MA関連業務を幅広く担当しました。

どうしてMRからCRA、そしてMSLになろうと思ったのですか?

MRとして医師を訪問していた頃は「治験データは臨床現場に沿っていない」と指摘を受けることが多く、その点に疑問を感じていました。「治験で臨床現場に沿ったデータが示せないのか?」と考え、CRAになり、治験がどのように行われているのか学びました。治験では薬の効果を明確に示す必要性から臨床現場に沿ったデータ構築には限界があることを理解しましたが、“臨床と治験のギャップを埋められるようなデータ”は依然として求められていている状況だったたため「何かできないのか」と漠然と思っていました。
今ではメディカル・アフェアーズも認知されてきましたが、当時は一部の外資系メーカーしかMAを設立しておらず、存在自体があまり知られていませんでした。色々と調べる中で、“MAは現場に沿った課題を解決する部署である”と知って、私のやりたいことに近く、面白そうだと思い、MSLとして転職しました。

MSLとして勤務する中で、CRA経験が役立ったと思ったのはどんなところですか?

MSLの場合、論文を読む機会が非常に多いのですが、CRAとして治験の実務を行った経験から、実際の治験をイメージしながら論文を読むことができました。例えば、治験や臨床試験のデータがどう構成されているのか。また、「プロトコールや総括報告書を参照すれば、ここの細かいデータが確認できるんじゃないか?」など。そのあたりの目ぼしの付け方が、CRAとして働く中で身についていたので、担当薬剤の情報収集の際はとても役立ちました。 
また、治験の実情を知っているので、その点を考慮して医師と議論できる点も、強みになっていました。特に該当薬剤の対象患者や今後必要となるデータについての議論の際には、治験の選択・除外基準を基に議論ができ、CRA経験が役に立っていると感じていました。

MSLのやりがいや難しさはどんな点がありますか?

領域全体の勉強が必要な点は、違いとしてあるかと思います。CRAの時は、SOPに沿って担当プロジェクトを遂行することが何よりも強く求められており、疾患・製品についての知識量が最重要視されたわけではありませんでした。一方、MSLの場合は”サイエンスのパートナー”として、医師と議論する必要があります。そのため、一つの臨床試験のみを把握していればいいというわけではなく、対象薬剤に関する論文全般、更に競合品の論文を含めた疾患全般の情報をもっておくことが重要になります。この点はMSLの奥深さであり、面白さだと思います。 
また、コミュニケーションの部分において、MSLの方が対応難易度は高いと感じています。CRAとして医師と面会する場合には、特定の治験の話題があり、治験実施施設となることで医師側(病院側)にも収益もあることも一因だと思いますが、MR時代とは異なる関係性を感じていました。一方でMSLとして訪問する際は、どちらかと言うと、MR時代の関係性に近く、MSLの立場を理解いただき、サイエンティフィックな議論ができてこそ信頼関係が構築できる状況でした。軽くあしらわれることもあり、お膳立てやお土産が無い中で、どう先生とコミュニケーションを図っていくか、どう次の訪問に繋げていくか。このあたりは難しさでもあり、MSLとしてのやりがいでもありますね。

最後にCRAからMSLを目指す方にコメントお願いします。

MSLは、業務遂行にあたり細かいSOPはないため、とても幅広い経験ができます。以前に比べ、病院側の治験体制も整ってきており、先生方と議論する頻度も減っているCRAの方も多いかと思います。より疾患や薬剤について、患者さんに役に立つ深い議論を行っていきたいと思っている方、担当者として責任をもって自分で考えて行動・仕事をしたい方には、とても楽しめる仕事だと思います。共感できる方は、ぜひチャレンジしてみてください。


いかがでしたか。
メディカル・アフェアーズの領域では、このように他職種の経験を活かして活躍されている先輩も沢山いらっしゃいます。

MAアカデミー「スペシャリストコース」は、MA・MSLとして必要なベースとなる知識と実践的なスキルを効率的に身につけていただけるプログラムです。Aさんからは、「私がMSLへのキャリアチェンジを考えていたあの頃にこういったプログラムがあれば参加したかった!」とのコメントも頂いています。

次期(第9期)の開講予定は、3月上旬頃にお知らせできる予定です。
ご興味をお持ちの方はぜひご検討ください。

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